教育学組織の内容 『創価教育学体系Ⅰ』

教育学組織の内容 『創価教育学体系Ⅰ』

批判原理

同・不同ー論理的妥当の法則ー同異の法則ー必然の法則ー真偽の法則
当・不当ー生活に妥当の法則ー当否の法則ー当然の法則ー価値の法則

p113
教育の目的観念を構成するという文脈。




 先ず目的観が確立されたとして其の目的達成の手段は如何。之は教師が教育学に要求する所の価値ある方法観の決定である。此の方法には技術的方面と政策的方面とあるが、其の決定の手段には二の途がある。
一、哲学的に人生の目的観から演繹して決定するの途、
二、科学的に実際的の経験から帰納して決定するの途、
 前者が、教育哲学者の苦心するところの哲学的方法であるに対して、後者は実際的経験家の記録から帰納する科学的方法である。
 正当なる目的観は、人生の目的という人間の終局目的から割出されなければならぬが、方法観と同様に学者が哲学より考察せんとすることは、古来より行われたところであるが、これは学問発達史上より眺めると、概ね徒労に属して居る。方法観はどうしても、実地経験家の記録から弘く抽象されたものでなければなるまい。而してこれが完成に就いてはオーギュスト・コントの、所謂科学発達の歴史と同様の径路をとらねばならぬ。
一、神話的時代
二、独断的時代
三、合理的科学時代


第一期、他力盲従模倣、他力に対して、盲従し其の意味を無理界のまま模倣して、環境に屈服的生活をする時代
第二期、自力過信 自惚、自慢、自己の偶然的成功を、無理界に直覚的に過信し、自分よりも偉いものはないとして、妄信し、独断し、之を以て疑問解決の前提となす時代
第三期、自力他力の正当なる評価的認識 自己の分と同様に他人の経験をも比較統合したる、科学的合理的時代
 教育者に必要な教育方法学は、人間の本質等の分析的観察より生じて来はしない。やはり芸術の学が芸術の創作品及び其の創作の道程から湧出て来なければならぬと同様に、教師の生活の中から出る所の作品に相当する成績から生れて来なければならぬ。
 故に方法学が成立つためには左の条件を必要とする。
一、教師の実生活から帰納したものであるべきこと。
一、教師の生活中ために遭遇する会心の場合を反省して、真理に合したもの、即ち合理的なもの。会心の結果とは、即ち合目的の手段であって、その中には必ず真理が含まれて居るに相違ない。
一、仕事の反省的記録。
1価値観より選び分け、外部よりのより分け、
一、成功要素とその理由
二、失敗の原因の思考と要素
2分析的思考 内部よりのより分け、
一、因果関係の考察

この章で教育学の体系を図示してる。
今だったらどうなるんだろう。
教育材料の中に環境も入るのか。
社会やら総合やら理科やらは、ほんと身の回りのものが教育材料になる。


何を会心の結果と評価するのか、それが問題。
それがⅣの教育技術鑑賞論だったか。ⅠとⅣで牧口先生も変化、進化しているみたいだけど、僕にはまだ明確に読み取れない。