一つの方法的概念を絶対化すると必然的に貧しくなる(なぜなら閉じがちになるからです。科学的な精神は、開明精神です)。それは「練り上げ」でも「アクティブ・ラーニング」でも「リーディングワークショップ」でも同じことだと僕は思います。

一つの方法的概念を絶対化すること、思想とすることのリスクに対して自覚や警戒心があるのか。


アクティブラーニングの三つの視点の一つである「深い学び」。
これについては、ブルーナーの「構造」や、おそらくウィギンズたちの「キーコンセプト(鍵となる概念)が関わっている。これについては、学習指導要領を作るのに、確か関わっていたという奈須正裕さんの本を読むとわかる。そういう思想的なこと、理論、歴史背景などを押さえないで、その場で対話しているだけだったら、かなり虚しいことになると思う。こういう思想的なことを押さえて、例えば体育のゲームの領域、全てに貫く「スペース」という概念がキーコンセプトではないか、そのことをゲームの領域で子どもたちが意識化して使えるようにして行こうという、それまでの文脈や積み重ねを踏まえた話に初めてなることができると思う。


奈須委員提出資料:文部科学省
この方、奈須さん。


「資質・能力」と学びのメカニズム

「資質・能力」と学びのメカニズム

理解をもたらすカリキュラム設計―「逆向き設計」の理論と方法

理解をもたらすカリキュラム設計―「逆向き設計」の理論と方法

  • 作者: グラントウィギンズ,ジェイマクタイ,Grant Wiggins,Jay McTighe,西岡加名恵
  • 出版社/メーカー: 日本標準
  • 発売日: 2012/05/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 17回
  • この商品を含むブログを見る