まだ読み途中ですが、一つ引き出しが増えた感じですが、パタンを書いてみるということを細々とでもやってみよかった。この本は一つの実践を説明したものですが、他の実践と比べて繰り返し現れる、よい教育(学習効果があり、楽しいされる心地よいなどの教育)のパタンはないかと考えながら読めるからです。例えば蜘蛛の巣の図というのは、読む前は子どもたちの討論のメモなのかと思っていましたが、実際には、教師が子どもたちの討論を観察し、それを蜘蛛の巣の図に表したものです(話をさえぎったら、「I」など記号を書き込みます。)。これをスクリーンなどに写すなど共有することによって誰が多く発言しているのかなど、振り返りやフィードバックに生かします。これは時間的な話し合いを一つの平面に一遍に可視化するものです。体育のゴール型ゲームの授業で誰がどこからシュートを決めたのか、その一つの前のパスまでなど図に表し、チームの振り返りやフィードバックに生かすことに似ています。ここでは「可視化」というパタンが使われていると考えることができると思います。それは到達レベルの自己評価というハッティのランキングで最も効果的であるとされるものにつながっていますし(これも一つのパタンと考えることができます)、同じように効果的だとされるフィードバックというパタンとも関連します。討論のルーブリックがあることも到達レベルの自己評価に関連するものです。

これモラルジレンマの授業で試しに使ってみようかなと考えています。


後、こういう優れた実践に繰り返し現れるパタンについて、これからも考えていきたいです。

https://www.amazon.co.jp/最高の授業-スパイダー討論が教室を変える-Alexis-Wiggins/dp/4794810938/ref=sr_1_sc_1?ie=UTF8&qid=1529809068&sr=8-1-spell&keywords=スパイーダー討論


ハッティのランキングも教育実践を読むときに、一つの視点として役にたつ。


吉田新一郎さんが紹介したものには、繰り返し現れるパタンがある。