読書 WW Making Believe on Paper: Fiction Writing With Young Children

Making Believe on Paper: Fiction Writing With Young Children

Making Believe on Paper: Fiction Writing With Young Children


ざあっと読んだ。
低学年向けの物語作りの授業。でも中学年でも高学年でも使えると思う。いい本に出会えた。フランキー・シバーソンの本みたいにすごくいい本だと思う。


チャプター1
なぜ物語を書くことを教えるのかといった話。


チャプター2
物語作りの土台となることの話。


①読み聞かせ
ストーリーテリング(お話をする。)
最初は教師が自分が幼稚園に通っていた頃の話などでお手本を示す。番号が書いてある洗濯ばさみをくじのように引いて、あたった子どもたちは順番に自分のお話をみんなにするという取り組み。自分のノンフィクションを語ることになるが、物語を作る基礎になるらしい。たとえば話のはじめが「幼稚園の頃の自分の話です。」となれば、物語のはじめの状況設定と同じことで、お話のはじめには状況を説明する要素があることが多いことを学ぶ。

③アート(絵の描き方)

点や線など絵を書くための必要なことを学び練習する。丸や長方形など、ここで示されている点や線で、どんな動物でも人間でも描けるらしい。



チャプター3からは読むことと書くことを関連させた物語づくりの授業の話。

とってもいいひ

とってもいいひ

この本の大まかな組み立てを使って物語作りを練習する。ほぼパロディ作文。
日本語訳の本があるので、すぐに追試できそう。この人の低学年の実践は基本的に作文用紙ではなくて半分におった画用紙をホッチキスでとめて作るブックレットを使って絵本を作る。


とうさんおはなしして (ミセスこどもの本)

とうさんおはなしして (ミセスこどもの本)

次はアーノルド・ローベルの見習いになる授業。

"The Old Mouse"を使ったとあるので、この本のたぶんおじいさんのねずみの話から物語の組み立てや材料を学んで、自分でも同じような物語を作ってみるという授業。これも日本語訳があるのですぐに追試ができると思う。



最後は
小学校3年の光村の教科書の「物語を書こう」みたいに物語の基本的な組み立てを使ってファアリー・テイルを書くという授業の話になっている。


もし高学年でも物語作りの経験が乏しければ、
きっとこの人の低学年向けの実践から学んで授業をするのは効果的だろうと思った。