読書『インザミドル』

『インザミドル』の第一部をやっと読了。
読む甲斐があります。
アトウェルの振る舞いや考え方など細かいこだわり、技術などとても学ぶことが多いです。
次は第二部ジャンルスタディ
アトウェルがどのように詩、memoir,ショートストーリーの授業をするのか楽しみです。
小学校でも詩やmemoir、ショートストーリーは教えるので、きっと仕事に実際に活かせるはず。


アナロジーって大事だなって教育分野の英語文献を読んで思います。
例えば日本とアメリカの国語教育を比べることで共通点や違いが明らかになり、
何が大切なのかよく理解できたり見えてきたりします。
本当に大切な考え方や技術に国は関係ないと思います。
ピオリドや大文字から文を書くことを始めるなど、
その国の言語、英語特有の言語事項(学習内容)はあるけれど。


多くのアメリカでも日本の先生でも文学作品を読ませる時に、「登場人物」「視点(人称)」「主題」などを読むための観点を明らかにすることは変わらないです。段落は英語の文章にも日本語の文章にも共通してある。授業というトピックで「評価法」や「導入」など語られる観点も共通している。



アトウェルは技術だけはなくて情熱の人。そのパッションを見習いたいです。その情熱のありなしで、子どもたちはまた変わるだろうな。



ジャンルスタディの肝の一つはモデルを示すことだろうと思う。
今日読んだところは本を読んで手紙を書き合うレターエッセイのところ。
アトウェルは過去の生徒の優れた作品を子どもたちに提示する。
そのモデルとなる作品からよいレターエッセイの特徴を考えさせます。
これはおそらく詩の授業でも、memoir(自叙伝、日記、振り返りなど)の授業でも、ショートストーリーの授業でも変わらない。


今年度は去年よりも詩の授業がよくなったと思います。人と比べるよりも前の自分のよりも前に進むことが大切だと思う。アトウェルから学んだことを活かして、詩を書くモデルを示し、同じ方法で全体で一斉に一つの詩をみんな作り、それから個人でまかせて詩を書くようにしました。
また「題名」「連」「リズム」「内容」「アリタレーション」「ライム」「比喩」「オノマトペ」「響き」など詩を読むための視点を明らかにして、教科書の詩からはじまり、たくさんの詩を一緒に読むようにしました。内容はプロの詩人の詩よりも児童詩が共感しやすくていいのかなと思いました。両方経験させました。こうやって読むことの書くことへの関連、影響はとても大きかったです。真似ることで多くのことを子どもたちは学びます。


詩の視点はそのまま物語や説明文を読む視点としても共通する部分があって、ここの経験を活かして他のジャンルや他の教科の作品を読んだり観たりする時に活かすことができると思います。