インザミドル

今度の読書会は回想録とフィクションのジャンルスタディのところ。
ここでもあすこまさんが丁寧に振り返りをされているので、それを読みながら、再読します。


[ITM]回想録を書く前に(1) モデルを見る、トピックを探す
http://askoma.blog.jp/archives/27600489.html


[ITM]回想録を書く前に(2) 自分の評価基準を作る
http://askoma.blog.jp/archives/27600691.html


[ITM]中高生に回想録を書かせる理由
http://askoma.blog.jp/archives/28210865.html


アトウェルもすごいけれど、あすこまさんの大切なところを落とさない的確な要約もすごい…。
前年度の終わりの文集作りのために、この回想録のところを丁寧に読んだことをよく思い出せました。
アトウェルは、子どもたちが自分で考えて回想録の評価基準を作ることを重視していて、
それは他のジャンルスタディにも共通すること。
この本を読んできて、読むことを書くことに繋げる授業とはどういうものなのか、素晴らしいお手本を見れた。


回想録も日記も振り返りの一種だと思う。
日本にも日記指導を大切にする流れがある。回想録も日記も自分自身を文学として語ること。
それは本人にとっても、読む人にもとっても、時に楽しくあり、価値あるものだ。


[ITM]学び続けるアトウェル:ショート・フィクション
http://askoma.blog.jp/archives/28342788.html


これを読んで星新一などのショートショートを思い出した。でも小学校で言うと、もう教科書で扱っている物語がどれもショートショートと言えるくらい短いお話かもしれない。優れたマイクロフィクションの特徴として、マイクロフィクションの評価基準をやはりフィクションのジャンルスタディでも生徒にアトウェルは作らせている。三年前くらいどうやったら子どもたちがお話作りをできるようになるのかと、物語を書く授業を集中して研究していた時が自分にある。その時にはアトウェルの学校で小学生を教えている先生のパロディ作文の授業を追試したり、日本でも物語作りの授業の研究があって、それを参考に授業作りをしたりした。


アトウェルのフィクションの授業について学んで、小学生の子どもたちがお話作りをすることを学ぶのに、いいショートショートがないかなということ。優れたお話がたくさんあるので、どれがフィクションを書くこと授業の導入にふさわしいのだろう。今度子どもたちにフィクションを書く授業をする時には、アトウェルの学校の中学生のような評価基準を作れると思えないけれど、小学生の子どもたちなりに、自分の頭で物語の評価基準を作らせたいな。何かの短い物語をきっかけに、それまでに読んできたお話を振り返って、人の心を動かす物語にはどんな特徴があるのか、子どもたちに考えさせたい。アトウェルのチャレンジから学んで僕の物語作りの授業も一歩、深めていける気がする。



今回もあすこまさんの振り返りのおかげで、短い時間で要点をおさらいできました。