批判・吟味すること

「矛盾している」「欺瞞だ!」などと
ツイッターなどで叫んでも無駄だと思った。
安保法案の問題でも、
例えば憲法学者の木村草太さんの「集団的自衛権はなぜ違憲なのか」で
政府の発言や安保法案自体を批判・吟味して自分の考えを述べているけれど、
その内容に噛み合った応答をしないで、
ただ「欺瞞だ!」「おかしい!」と言っても、あまり意味がない。
木村がさんが整理して述べたことに対して、
そのテキストを理解した上で、
説得力のある応答があるなら読んでみたい。


レビューも内容に対する批判・吟味・応答というよりは、
見出しや一文に反射して誤解し、
自分の自論をただ述べているだけと感じるものがある。
こういう説明文タイプの本でも、
文章を、文脈から読まないと、テキストを理解したことにはならない。



批判というのは吟味すること。一言一句、一文にただ反射することではないです。
ただ反射するのは、内容に応答したと言えないと思う。たんなる誤解にしかならないから。