- 作者: 吉本均
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 1985/06/01
- メディア: 新書
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演技者としての教師「四つのキーポイント」
①「目」で話す。
②「顔」で話す。
③「からだ全体」で話す。
④「声に表情」をつけて話す。
表情と体で語りかける
①親しみやすく、あたたかい微笑を浮かべてみること
②きびしく、しかる顔をしてみること
③称賛と感動をこめた顔をする
④個人か班か全体か、に向っていう
⑤両手を使って表現する
⑥最初に数できりだす
⑦からだ全体をリラックスさえる
⑧しみじみ語る
「指導というのは、ゴミが落ちているかどうか、その事実を調べる、そしてその原因を追求し、取り組みの対策を考え、実行させる、ちょっとでも前進したら即刻に評価していくということ、そういう一連の働きかけが「介入」していくということであり、まさに、それが指導にほかならない」(55項)
教師は何で介入するか。三つの技術
①まなざしと表情とからだで語りかけることによって介入する。
②たえざる評価活動によって子どもたちの身(心)に介入する。
・刻々の評価活動
・班ノート、学級通信などによるねうちづけ
・学級の歴史づくりによるねうちづけ
③問いかけ(発問活動)によって子どもたちの内面に介入する
「肯定は存在しているというよりも発見されるものとしてあるのである」(61項)
「結局のところ一人のなかにある二つの部分、いわゆる「前進」と「停滞」、「荒れる」部分ともう一つの「荒れない」部分があるわけで、その「荒れない」、もう一つの「わかるようになりたい」、「できるようになりたい」という「もう一人の自分」を励ますことによって、それを自分自身の闘いにしていく、子ども自身の内部の闘い、自己葛藤に転化してやらなくてはならない。そうすることが指導することなのである。」(63項)