- 作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1963/07/15
- メディア: ハードカバー
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定番ということで、読んでみました。たしかに、小学校1年生くらいの子に読んであげたら、とても喜ぶだろうと思いました。
赤木かん子さんがハリーポッターを紹介している文章で、
「大人は”ドラえもん”や”ハリ・ポタ”を楽しむ必要はないんです。わざわざ10歳児の世界をね。大人なんだから」とありました。そうだよなって思い勇気づけられました。同じような内容のことを他の著書でも書いてありました。
ハリポッターシリーズは、4年生の男の子と女の子たちが夢中になってはまっているのを見たことがあります。ただ、ハリーポッターの賢者の石(最後まで読めませんでした)も、エルマーも私は楽しめはしなかったです。それでいいんですよね。その年代に相応しい読み物を読めばいいということかな。でも、「ライ麦畑でつかまえて」とか、いとうたかみさんの本などはとても楽しめました。「西の魔女が死んだ」もよかったです。主人公が十代ぐらいの話だとまだ大人でも共感しやすいのでしょうか。でも、「ライオンと魔女」は割と楽しめました。結局、合うか合わないかということでしょうか。
「はれときどきぶた」は、小学校の中学年の頃に夢中になった記憶があります。映画化もされて見にも行きました。それを今読んでも、感じ方が当然違うのは、自然なことですよね。
黒澤明がドストエフスキーは十代が終わるまでに読んだほうがいいと言っていたような気がします。たしかに、十代の時に、読んだ「カラマーゾフの兄弟」は衝撃的でした。二十代でもう一回読みましたが、かつて読んだときほどの感動はありませんでした。やはり旬というものがあるのだと思います。
とにかく、人によって感じ方が違うし、年代によって感じ方が違ってくるということですよね。子どもに本を勧めても、合わなかったら、途中で読むのをやめてもいいと伝えておくのはやはり大事なことだと思いました。