映像作品の貸し出し

チャップリンの映画など映像作品を子どもたちに貸し出そうかなと考えています。
さっき久しぶりにNHKの「映像の世紀」見ました。
映像の世紀」はNHKの作品の中でも最高傑作と言われていると聞きました。
4年生には難しい感じがしましたが、6年生なら大丈夫だと思いました。


10年以上意識してやっていることで、最初から一流に触れていくということをやっています。昔読んだ話で、一流のものに触れていると一流を見抜ける目が養えるし、二流、三流が見抜けるようになる、でも、二流、三流のものばかりに触れていると一流のものがわからないという内容がありました。それを見てから、小説でも写真でも映画でも学術書でもなんでも一流のものに触れようと努力してきました。これは意識してやってきて、ほんとによかったと思うことの一つです。今おすすめできないことのほうが圧倒的に多いのが残念ですが、
子どもたちがすべてわからなくも、チャップリンなどの一流の作品に触れてほしいと思います。


「本当に自分が感動し、賛嘆できるものが「一流の芸術」です。」
それに対して一流の芸術といっても、人それぞれ違ってもよいのでしょうかという質問があり、て次のような答えがありました。
「人それぞれといっても、自分勝手ということではない。本当によいものを見抜く力は、努力し、「養って」できるものです。自分が進歩していけば、前には「いい」と思ったものが、そうでもなくなったり、前にはピンとこなかったものが、すごい迫力で胸に迫ってきたりする。」


一流を見抜く力を養うにはどうしたらいいでしょうかという質問に対して
「やはり、傑作と言われる絵画や音楽を、たくさん見たり聴いたりすることでしょう。それが感性を磨く。自然にうちに、良い・悪いが見えてくる。
 二流・三流を見ていたら、一流はわからない。一流を見ていれば、二流・三流は、すぐわかる。鑑識眼ができてくる。だから最初から、最高のものに触れるべきです。本で見ているだけでも、いつの日か実物を見たときに受ける感動はまったく違ってくる。」『青春対話』より


善い悪いがわかってくるというのは学問の目的だと夏目漱石が言っていました。この目的のためにできる一つのことが、一流から触れていくということだと思います。
「学問は綱渡りや皿回しとは違う。芸を覚えるのは末のことである。人間が出来るのが目的である。大小の区別のつく、軽重の等差を知る。好悪の判然する、善悪の分界を呑み込んだ、賢愚、真偽、正邪の批判を謬まらざる大丈夫が出来上がるのが目的である。」夏目漱石