国語 読解

スイミーはどう泳いだか、スイミーは何のふりをした?というような情報を取り出す問題。
学年で買ったテストの問題の9割がこれでした。一割は気持ちを選択肢から選ぶ問題。
この問題の解き方や気持ちを選択肢から答えるための方法を一斉で教えていたら、上の人に「塾みたいで邪道」だと言われました。けっこう心に残っている。
でも、叙述を根拠に推論するまえに、この情報を取り出す問題ができないと話にならないと思うし、問題の答えの根拠になる文章の部分に線を引く練習が邪道だとあまり思えない。それに昨日の教員採用試験でも同じような問題が5問中2問も出た。筆者の考えを文章から探す問題。この問題の解き方を教えることを邪道というなら、このようなテスト(ゴール)は用意しないほうがいいと思う(こういう問題があるテストほとんどの学年がやってる思う)。でも僕はできないと困る読む能力を試す問題として、情報を取り出す問題は大事だと思う。問題を正確に読むこと、そして文章を根拠に客観的に答えられることは大事だと思います。


気持ちを選択肢から答える問題は、
塾で働いていたときに教えてもらったプラスの気持ち、マイナスの気持ちというテクニックを教えました。本文に線がひいてあって、そのときのスイミーの気持ちはプラス(快)の気持ちでしょうか。マイナス(不快)の気持ちでしょうかという質問に答える。プラスの気持ちだったら、選択肢のマイナスの気持ちを消去する。残ったものだったり、複数の残ったより答えに近いものを選択するというとき方です。これも邪道と思われた原因かもしれないけど、もっとどういう快の気持ちだったのか正確に読み取るとしても、まずはプラスの気持ちのなのか、マイナスの気持ちなのかを読み取るほうが簡単だと思う。スモールステップをふむことは、相手によっては必要なことがだと思うし、どんな段階があるのか知るのは、みんな知っていたほうがいいと僕は思います。3,4年前だけど、このテクニックである県の高校の公立入試の気持ちを聞く読解問題はだいたい解けたと記憶しています。


いろいろ教えた結果、このテスト(上記の情報を取り出す問題が9割のテスト)で力を試すとも言われたけど、それも本音では違うと思う。もし文章の叙述を根拠により正しい推論ができるというゴール(ねらい)にするなら、それに対応したテストを作ったり、テストをしたりするべきです。情報を取り出す問題では、そのねらいをたしかめるテストにはならないです。


上のようなことを教えてなくても多読をしている人は、情報を取り出す問題も気持ちを選択肢から選ぶ問題も自然にできるようになってしまうと思います。