- 作者: ヴィクトル・ユゴー
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2009/09/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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辻訳の「ああ無情」を読んでから、
原典を読みたいと思っていたけれどやっと全部読めました。
「人間の本当の分類はこうだ。光をもつ人間と暗い人間。
暗い人間の数をへらし、光をもつ人間の数をふやすこと、これが目的である。だからわれわれは、教育を! 学問を! と叫ぶのだ。読むことを習うのは、明かりをともすことなのだ。たどたどしく読まれた一つ一つのシラブルが火花を散らす。
だた、光は必ずしも喜びを意味しない。光のなかで苦しむ人もある。度をこせばやけどもする。炎は翼の敵である。飛ぶことをやめずに燃えること、これこそ天才のふしぎである。
ものを知っても愛してもみなさんはやはり苦しむだろう。一日は涙のうちに生まれる。光をもつ人たちは、たとえ相手が暗い人間にすぎなくても、相手を思って涙を流すのだ。」256項 4巻
知育のない宗教とか徳育はないです。
今も愚かで暗い部分がたくさんあるけれど、
十代のころに比べれて光があるのは読書、学問、教育のおかげです。
とても暗い時期があったので心の底からそう思います。
悲しいことですが知らないから愚かなことをしてしまうってよくあることだと思います(今も同じ)。知っていてもやってしまうことがあるのが厄介ですが、知らないよりはいいです。よりコントロールできる。
読書という武器、学び方(学問)という武器、価値創造の武器、
人生の苦しみに立ち向かっていくための武器を授けることが教育で一番大切だと思います。
生命力は確かにある。
困難を楽しめるのも、困難を喜びに変えるのも、生命力だと思います。その生命力を引き出すもの、一つは信仰。他にもあるかな。
学ぶことは心の財を積むこと。知ることで世界が広がる。本当の光。心の財が第一。