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The Revision Toolbox: Teaching Techniques That Work

The Revision Toolbox: Teaching Techniques That Work

使えそうなツールを日本語にして考えて書く。これをしないと実践に繋げられない。



●Cracking Open Words


①子どもたちに使い古された言葉や分をリストにしようと提案する。

その基準
・word with no image イメージのない言葉
・vague, abstract words 曖昧で抽象的な言葉
・words so overly used that they're lost their meaning 過度に使われすぎて意味を失っている言葉
・obvious word 明白な言葉、すぐわかる言葉
・word that a writer uses too frequently 作家の使われすぎている言葉


②リストをつくる

例えば次のようなリストができる。


It was a nice day.
I had a lot of fun.
The flowers were colorful
Snow is nice.
She is a wonderful person.

③メタフォニック・ハンマーを使って、このリストにあるgenetic sentenceにひびを入れてオープンすることを求める。


④リストから一つ言葉や文を選び「=」をその言葉や文のとなりに置くように求める。


⑤目を閉じて、再び見るように求める。


⑥最後にイメージ(五官)を使って、genetic sentenceを具体的な言葉や文に修正していく。





●Word Treasures: Collecting Words


①トレジャー・ワード(宝の言葉)をノートにコレクションしようと求める。
トレジャー・ワードの基準を与える。
・音が好きな言葉
・意味が分からないけれど分かりたい(調べたい)言葉。
・おもしろい言葉
・強いイメージの言葉
・記憶を呼び覚ます言葉
・大声で言うのが大好きな言葉
・個人的に意味のある言葉


②トレジャー・ワードを共有


③トレジャー・ワードを使って物語や詩など作品を作ってみる。




●Creating Your Own Thesaurus

①自分の作家ノートを読み直し、使い古された言葉をリストにする。
②使い古された言葉を使って個人の類義語辞典を作る。
例えば
Walk 1.hike 2.stroll 3.step 4.stribe 5.plod 6.trample 7.stomp
Red 1.rust 2.raspberry 3.orchid 4.maroon

類義語辞典を使って自分の作品を修正する。



●Give a Yard Sale for Extra Words
①『シャーロットの贈り物』のはじめの段落に余計な言葉を加えたものを与える。
②余計な言葉をカット(削除)する練習する。
③オリジナルの文章を提示し、著者がカットした部分や残した部分について、なぜ残したなど理由などを話し合う。
④自分の作文でも余計な言葉をカットすることを試みる。


カットする文や言葉として出てきた意見
・過度の説明
・わたしたち(多くの人)が知っていること
・場面には大切ではないかもしれないディテール
・登場人物のフィジカルについて過度の説明



●Verbs Are the Engines of Sentences

①二つの例文の穴埋めで穴に入る可能性のあるすべての動詞をリストにする。
The light ___ in the window.
The boat ___ in the water.
②動詞を変えることがイメージをどのように変えるかディスカッションをする。
③自分がすでに書いたものから一つ選び動詞に線を引く。
④線を引いた動詞に代わるものを自分の類義語辞典で見たり、ブレーンストミングをする。動詞を代えることで作品がよりよくなるかを吟味する。


●Nouns Are the Wheels of Sentence
あいまいな名詞を具体的な名詞に修正しようということ

The things broken down.(original)
the air conditioner broke down.(specific noun)


●Reseeing: Two-Column Writing
ナチュラル・オブジェクトを観察するように求める。
②Tチャートを作る。一つのサイドはオーディナリー、もう一つはポエティック。
③オーディナリーのほうには、頭に浮かんだはじめの言葉を書く
④ポエティックのほうには、詩的な表現やディテールを書いて修正する。


全体やグループ学習の場合
①修正したい作品を選ぶ
②自分の作品を音読する
③聞き手に注意深く音読を聴いて作家(話し手)への質問を書き出す。
④作家は教室の外に2,3分出ていってもらう
⑤作家役の先生に生徒はオープンクエスチョンの練習をする。
⑥生徒たちは作家に質問をする。作家は自分の作品について答える。
⑦作家の何か付け足したいことが決まれば、それを作品にマークすることができる。
⑧質問の結果、修正したところを共有する。


●0pening the Front Door:The Lead
①作品を再読して、注目せずにはいらないない書き出しに線を引く。
作品(a piece of writing)が誰の作品か、わからない。
まずはよい書き出しがあるのを認識しろということか。
②自分の作品で最後に一つの書き出しを決める前に、書き出しの代替案を3か4は考えるように生徒に求める。
書き出しの修正は滝みたいだというフレッチャーの比ゆを紹介。たしかに凄い作品の書き出しはあっという間に滝に飲み込まれるみたいに作品に引き込んでくる。


●Playing with Time: Flashback
①大好きな詩や本のタイムラインをつくる。最初は短い絵本がおすすめ。
②自分の作品を一つ選び、ビックイベントとアクションのタイムラインを作る。
③タイムラインの最後から書き出して、タイムラインのはじめを回想するという書き出しを提案する。


●Playing with Time: Big Sweeps of Time
①sweep of timeをして修正したいところがないか作品を再読するように求める。
②sweep of timeの具体例を示す。 "Over the months" "we sat for a long time
and then" "all that summer we..." "After difficult spring"


いい作品や時間のメリハリがありますね。


●Playing with Time: Slow Motion
①作品の再読を求める。
②少なくとも一つ広げられそうだと感じるセンテンスに線を引くことを提案。
③他の紙にセンテンスを書き出しディテールを書く。


精霊の守り人」の戦闘場面を思い出しました。まさにあの場面はスローモーション。


●Webbing
図のよさ
・チャプターを創る
・段落を創る
・物語の最も大切な要素に集中する
・一つのストーリーの中に多数のトピックがあることが分かる。
・思考を組織できる。思考を図式化できる。


①生徒が作品を書き始めるときにウェビングをしてみないかと提案。


夏休みの思い出でウェビングの練習させてみようかな。


●Looking Through a Magnifying Glass:Expanding Writing


①自叙伝の大要であるa quick freewrite paragraphを書くように求める。
②もっとも拡大するのに興味深いセンテンスに線を引く。
③そのセンテンスの拡大を書く。


虫眼鏡みたいに一つのトピックを詳しく書くということですね。
まず自分の人生がどんなだったか発散する。その中から一つ焦点を当てる題材を取り上げて詳しく書こうというレッスン。


●A Parade of Actions: Scenes
①場面読者がイメージできる設定をもっている。
②場面はアクションから出来ている。アクションは場面に緊急性を与える。
③紙の真中に縦線を引いて二分割する。
④左のセクションには事実か、物語の最も基本的なアウトラインを書く(tell)。
⑤右のセクションには、それらを教える(tell)のではなく見せる(show)。



●Genre Groups
①トピックを選ぶ。例えばソーラーシステム、ホタルなど。
②同じトピックでいろいろジャンルで小グループを作って作品作りにチャレンジする。ジャンルは例えば、ジャーナルライティング/ノンフィクション、絵本、ジャーナリズム、詩、物語などです。



●Chiseling Words: Revising Prose into Poetry
①ソローの抜粋から詩的な言葉がセンテンスに線を引くように求める。
②その線を引いた言葉やセンテンスから新たに詩を創作する。
線を引くところを探すための提案
・鮮明なイメージ
・驚きがある。普通ではない何か記述
・ストーリーまたは引用の大切な部分
・記述的な言葉や行(ライン)


●Rearranging the Furniture: Cut and Tape
・rearranging the word
①修正したい作品または、その一節を選ぶ。
②コピーする。
③カットする(切る)。
④並び替えてみる。


・adding details
①ディテールを加えたい作品の一節を選ぶ。
②その一節をカットする(切る)。
③その切った一節を紙に一片に貼る。
④新しいディテールを書き加える。


●Leaving the House:Endings
作品を再読して以下の三つの終わりについて探究できる。
・Circular Endings
・Emotional Statment
・Suprise Ending



●Who Are We When We Write? Point of View
①人称表現がある作品を選ぶ
②人称を変えて書いてみる。


●Trying on Different Selves
なりきり作文ですね。
例えば月について書いていたら、
月になったつもり修正してみる。



●Your Inner Voice:Personal Monologue
毎年見るパーソナルナラティブには、
イベントと経験の羅列で、自分の考えや感情が欠けている。
もし自叙伝やパーソナルな話を書いているなら、
パーソナル・モノローグで書いてみることを提案するという話。
ノローグ、まさにこの日記だと思う(笑)。この日記は本当にモノローグ用。
とにかくゲロみたいに吐き出せばいいんです。


●A Roomful of Company:Dialogue
会話文の修正
・1,2文に要約する。
・会話文で登場人物を描くことができる。




●Creating Character
フィジカル以外の登場人物の描き方について
①紙を四つのボックスに分割、はじめのボックスには髪型や服装など見て分かるフィジカルに関する記述。
②二つの目のボックスには行動の記述で登場人物を描く
③三つ目のボックスには登場人物の五官を使ったモノローグを書く。
④その登場人物を違う登場人物が見た視点を書く。
例えば、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」ならイワンからみたアリョーシャを書く。

登場人物のモノローグといえば、ドストエフスキーの作品を思い出す。


●Revising Voice in Nonfiction
タランチュラの事実を羅列する百科事典のような書き方とメタファーやイメージなどを駆使した書き方のノンフィクションを比較。違いを考察する。ノンフィクションの作文で調べるものだったら、最初の段階では百科事典のような作品になる。しかし例示されたもう一つの作品のように修正してみればという提案をする。


●Speaking to Some Who Is Really there
①修正したい自分の作品を選ぶ。
②まるでベストフレンドが一緒の部屋にいるみたいに、
ベストフレンドに自分の作品を話しかける。
③実際に書いた修正前の作品を読むことなしに、記憶からベストフレンドに話しかける(ように書く)。