愛の断想・日々の断想 (岩波文庫)

愛の断想・日々の断想 (岩波文庫)

2013年に出会った本で一番よかったのはこれだと想う。
他にもいい本いっぱいあったけれど。


理念の話。
宗教も理念の話でもある。
可能的必然性を目指す自然科学に対して、
その必然的可能性を目指す宗教。
そういう可能性を体現するような不屈の愉悦の人。めっちゃつよい人。
「人間を理念まで引き上げることは出来る。しかし、理念を人間まで引き下げることは出来ない」88項


仏界ってあるんだなとか、仏性って存在するって思わせてくれる人。
直接的な証拠はなく間接的な推論、どこまでも。しかし…、と思わせてくれる人。