「恐らく、人々は、私と同じように、生命というものを世界観の中心に据えて尊重して来たに違いない。そして、その結果、彼らが知ったのは、生命はこれを守るべきものではなく、捧げるものであるということであった。」64項


このジンメルの言葉、「ミッション」「使命」という言葉に繫がっていると思う。物事はやはり深いところで繫がっている。生命を捧げるというのは何に生命を使うのかという選択の問題でもある。みんな一人ひとりそれぞれ考えがあっていろいろなことに生命を使って捧げていく、それは人間だけのことではなくて。


命を捧げさせられるという悲劇もあるのかもしれない。いろいろそういうことがあったと思うし、今もそういうことが起きている。