いつもブックガイドだけは子どもたちに渡しています。
たぶんほとんど捨てられてしまっていると思うけれど(捨ててもいいけれど捨てると損をするとだけは言っておく)、
他にも偉人のエピソードを渡したりもしていたけれど、
本のこと一本に本を読み抜け、良い本をたくさん読めというメッセージに絞ることにした。


最後は本のことについて真剣にもう一度語る。いつものように自分が作成したブックガイドもあげる。
大学で最もよかったことの一つは本を案内してくれる読書の達人である先生がいらっしゃったこと。それなりに読んできたので、大学一年生くらいまでの読むべき良書についてなら僕もブックガイドすることができます。


回し読みをするようにということで一冊だけ本をプレゼントすることにした。僕の最後の宿題。六年生になって卒業するまでに読むようにというもの。はじめは読書に自信がある子で読みたいという子に渡す。あとはまかせる。

ああ無情―少年少女世界名作の森〈1〉

ああ無情―少年少女世界名作の森〈1〉

ミュージカル映画もあってか、この本を読む人が増えて評価がさらに高まっているので嬉しいです。とても優れた編集と翻訳だと思います。



本をガイドしてくれる人が身近にいればいい。でもいないこともある。
僕は大学に入るまで身近に読むべき良書をガイドできる人は誰もいませんでした。


家にあった池田先生の本をガイドに読んでいた。
だから高校生でもドストエフスキーの作品を読むことができました。
あの衝撃的な他者との出会いは忘れらない。