本に救ってもらったことが最初の原点。
結局、十代の危機に生身の人よりも本に助けてもらったという経験が今の自分の原点になっている。あの時は人よりも良書が頼りでした。今はもっとバランスよく物事が見れるようになってきたけれど、その原点があるから僕はやはり本の力を信じていて、そのことを贔屓しているのだと思う。まあ、それだけではないけれど…。清水幾太郎の『論文の書き方』、それだけじゃないですが、僕は読んで書くのがもっとも言語学習、言語教育の基本だと思う。話し言葉ばかりでは、そのレベルで終わってしまいます。学問の重要な営みの多くは書き言葉の世界です。