- 作者: プラトーン,田中美知太郎,池田美恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1968/07/02
- メディア: 文庫
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あとプラトンの『クリトン』を15年ぶりくらいに再読。
ソクラテスに脱走をすすめるクリトン。
国法に従い刑死するソクラテス。
まず対話の内容や主張よりもソクラテスの考え続ける態度に学びたいと思いました。
ソクラテスの主張にすべてすんなり納得できるわけではないです。
もし自分がソクラテスの主張に反論するならどうするのだろうか。
ソクラテスはもういないので、反論しても返事はないけれど、
頭にソクラテスを描いて自問自答してもいいかもしれないです。
最近読んだ内村鑑三の『後世への最大遺物』と関連づけて考えると、
ソクラテスがその人生で後世に示した価値はとても大きいと思う。
自分もクリトンと同じ立場だったら、
クリトンと同じでソクラテスをどうにか助けたいと思うけれど、それはソクラテスが主張するように有害なことになってしまうのだろうか。
価値と害悪とどちらが大きいかという問題なのかな…。完璧にいいことばかりの答えなんてないとも思うけれど、あるのかだろうか。
こんなこと考えている場合でないぞー。成績の仕事がたくさん残っている、ああ。