もしどちらも嘘つきだとすると、
より悪、害が少ない方を選ぶのが賢明か。
五十歩百歩の中身の正邪を見極めること、人が、
夏目漱石の言葉の現れだと思う。
ものすごく難しい課題だけど、この地球のすべての人に平等に問われていると思います。
プロでなくても、みんな歴史家になることを求められているんですね、理想から。
「学問は綱渡りや皿回しとは違う。芸を覚えるのは末のことである。人間が出来るのが目的である。大小の区別のつく、軽重の等差を知る。好悪の判然する、善悪の分界を呑み込んだ、賢愚、真偽、正邪の批判を謬まらざる大丈夫が出来上がるのが目的である。」夏目漱石