スッタニパータ [釈尊のことば] 全現代語訳 (講談社学術文庫)
- 作者: 荒牧典俊,本庄良文,榎本文雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/11
- メディア: 文庫
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新訳『スッタニパータ』が出てきた。
またお風呂の中で読んでいたら、頭の中で繋がった。
見つかった時にたまたま開いたページが「論争批判の根本真理の総括」という見出しがある。241ページ
たまたま最近、Tさんが言及されていたブッダの論争批判のところでした。
ここはフーコー、ニーチェ、デカルト、モンテスキュー、斎藤正二先生が指摘していたところに繋がる話だった。
それで繋がったのがニーチェとマッハのこと。
マッハの「思惟経済」をたしかにニーチェが批判したというのをどこか読んだ記憶が残っていて、なぜなんだろうとずっと疑問に思っていたのですが、
たぶん真理の系譜学の視点、ブッダ的な視点から、マッハの主張を批判したのだと思った。これは予想で間違っているかもしれないけれど。いつか確かめられるテキストに出会えるとうれしい。
「静寂なる涅槃すらも、よいものとして固執することなく。」p243
とまで書いてある。
最近『スッタニパータ』などの仏典を読み直して、
これがブッダの言葉で、これはブッダと対話している人の言葉だ、これは日蓮の言葉で、これは何教典の言葉、これは誰々の言葉だと考えているのですが、小学校2年生がローベルの『お手紙』で、どれが地の文で、どの会話文が、がまくんの言葉なのか、それともかえるくんなのか、かたつむりくんのなのか弁別しているのと、変わらないと思いました。でもこのレベルで大人も読み間違える。ここを読み違えると残念なことになってしまう。