休日読書。
フィードバックは、教育用語として比較的新しいけど、評価よりも重要。フィードバックに評価は含まれる。評価はフィードバックの一部に過ぎない。というのは、僕の捉え。先行研究は、フィードバックを形成的評価の一部だと説明している。
しかし、自分は、フィードバックの情報を評価よりも広いものとして考えていて、実際にそうだと思う。
教育は、価値を目標としているので、この本の説明もわかるけど、なにか教育を設計してやってみて受け取るフィードバックは、直接、教育目標に関することだけではない。それに関するフィードバックの多くがより大切であることは、間違いないだろうけど。具体的には、教育実践をして受け取る、子どもたちの表情、作品、テストの結果、テストをした後の形跡なども含めた情報、全てを教育のフィードバックとして捉えています。被教育者には、経験の総体として、どのような情報つまりフィードバックがあるのか。そのフィードバックは、もっと広く多様であるはずです。教師も被教育者も教育経験によってどのようにフィードバックを発信し受け取り自己調整していくのか。作品を通して、興味関心など被教育者に対する理解が深まるかもしれない。それは教育目標と直接関係がなくても、次の教育設計などに活かすことができる。日記を読むと、その人を新たに発見することがある。そのことは、書くことの目標とは関係のないことだが、これからの判断に影響を与える。
この本で紹介されている先行研究のフィードバックの捉え方は、僕の捉え方よりも狭い。でも、フィードバックだけを主題にした、教育の専門書は、ほとんどなくて、ものすごく参考になります。
世の中の研究は、どれも相対的なもの。僕は僕の捉え方でいい。そこに妥当性があれば。
この本、すごくいい。とても参考になる。
ただ、この本で、フィードバックは形成的アセスメントの一部とされているが、総括的アセスメントもフィードバックの一部だ。そこから、教育者も被教育者もフィードバックを受け取るから。それが、意味あるフィードバックになっていないとしたら、総括的評価なんて無意味だからやめた方がいい。だから実際には、逆ですよ。フィードバックの中に形成的アセスメントも総括的アセスメントも他の種類のフィードバック情報も含まれるという関係になっています。
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