二十一世紀への対話

『もし日本がその現行憲法の第九条を破棄するとしたら-----
いや、さらによくないことは、
破棄せずにこれに違反するとしたら------
それは日本にとって破局的ともいうべき失敗となるでしょう。』
《二十一世紀への対話》
Arnold J.Toynbee


なつかしい。
大学一年生の頃、
尊敬する西洋史の先生のもとで、読んだ。
一コマ(一時間半)で2ページくらいしか進まないくらいの精読だったけれど、あまりに濃密ですてきなゼミだった。


日米安全保障条約が出てきて、説明するように求められた。
答えられないと、話にならないと、そんな内容のことを笑顔で言われた。


毎回、担当の人が順番に回ってきて、
2、3ページだけど、そのページをみんなで読むために
レジメと資料を準備してくる。
それでみんなでああだこうだいいながら一字一句にこだわって読んだことを思い出す。


速読なんてね、あり得ないよとも笑顔で言われた。