読書 デュルケム

フランス教育思想史 (1981年)

フランス教育思想史 (1981年)

読み終えた。
ギリシャ時代から歴史的考察されていた本でした。
歴史学的、社会学的に教育を考える視点をもらえました。
時代と社会によって変わる部分もあれば不変の部分もあって面白かった。


道徳教育論 (講談社学術文庫)

道徳教育論 (講談社学術文庫)

宗教にたよらない合理的な道徳教育についての本。
以前の道徳の厳選はキリスト教の聖書にあった西欧の道徳教育。
それに頼れなくなった時代、どうしていくのかという話。


日本でも公教育では宗教にたよれないので、興味深いです。



5、6年前くらいから、
心理主義はだめだとか、
心理主義だけではだめだとか、そういった考えをたまに見かけます。
まさにそういったことについて、デュルケムは道徳論で語っています。


心理学ではなく、
社会学的、歴史学的な視点から教育を考察しています。


少し読み進めると、
知的水準の限界が道徳的水準を限界づけているなど、
デュルケムはやはり牧口やカントと前提が同じ。
知育のない道徳教育ないだろうという。
そんなデュルケムは道徳教育をどう論じるのだろうか。


デュルケムはフーコーにも歴史学的に考察という点で似ている。とても面白いです。