この本の一番最後の一文は衝撃的でした。イーガンは、現代の牧口常三郎かと思いました。

「わたしの観点は、教育に恩恵をもたらす地道な方法と、もたらさない不可能な方法の選択を、わたしたち自身がおこなう、ということである。わたしたちは、ずいぶん長い間不可能なことをおこなってきた。しかし、いまや転じて、地道につとめる時である。」『教育に心理学は役に立つか』イーガン


「経験より出発せよ。/価値を目標とせよ。/経済を原理とせよ。/学習に於て、時間に於て、費用に於て、言語に於て、音声に於て、常に経済原理を旨とし、文化価値を目標として進め。/天上を仰いで歩むよりは、地上を踏み占めて、一歩一歩に進め。」『牧口常三郎全集第五巻』牧口常三郎