「『しかしただの束の間のいのちしかないわれわれ』には限られた学習時間しかないことをつねに心にとどめておかなくてはならない。しかも、この時間が、たんに生命のみじかさによってではなく、日常の業務によってなおいっそう狭く限定されていることに思いをはせるとき、われわれはどのような自分の時間でも、もっと有効につかうことにとくに努めるべきである。流行や気まぐれによってきめられる、なにかの主題の研究に年月をかけるまえに、同じ年月をちがった主題の研究につかったとしたらさまざまに生みだされるであろうところの成果の価値を比較しながら、細かく注意して考察することは疑いもなく賢明である。」『知育・徳育・体育論』スペンサー