イーガン

「社会化が教育の主な目的である場合、社会の規範と価値観が優先される。しかしながらルソーの考えによると、社会の規範や価値観は『なにもかも愚劣と矛盾だらけ』なので、できるだけ長い間子どもを規範や価値観から遠ざけるべきだとする。」『想像力と教育』イーガン




これはルソーの考えで、イーガンの考えではない。

ただ教育の世界を支配する一つの考え方をよく表している。
子どもたちに発見させるべきという教育方法の考え方の元祖はデューイではなくルソーにある。


今も教えない教育だという本が山積み。まったく新しくない考えです。
新しくても古くてもどうでもいいのだけど。



これも根本を捉えないとダメだと思う。

スペンサーが大事だと思う。観察、直観が大事。
認識、理解の源泉だから。


なぜ発見が大事なのか、何のために。
これを理解してないと、何でも発見させればいいとか、放置とか、残念なことになってしまう。


作文教育の領域で言うと、
あるジャンルのコツや、あるジャンルの優れた作文の特徴をただ教えるのは、残念なやり方だと思う。なぜなら直観、観察に欠けるからだ(優れたインプットなしに優れたアウトプットは原理的にあり得ない。もし学校で優れたインプットなしに優れたアウトプットがあったとして、それは学校外に豊かな経験をしているということです。いい家庭に育ったんですね。)。そういったコツや特徴を理解してほしいなら、そういったコツや特徴が分かる具体例を比べて直観できるようにすると自然にそのコツや特徴を理解できるでしょう。