再読。イーガンはやはりすごい。
教育の根っこにある三つの流れ、社会化、プラトンの教育学説、ルソーの教育学説(デューイやピアジェの教育学説の元)があることを説明し、それらをヴィゴツキーの学説に関連づけて統合する、新たな教育理念を提案しています。ただバランスをとるとか、どれを重視するかとかではなくて、その先に進んでいるのがすごい。
教育思想史の大きな三つの流れを概観するにもすごくいい本だと思います。
新しい学習指導要領とそれを作った人の考えと元の考えを押さえました。これで無責任(無認識)な発言に騙されないで済む。

プラトンの『国家』もルソーの『エミール』も社会化についても、どれも何度か読んでいるけれど、イーガンが整理整頓して書いてくれた。



想像力と教育: 認知的道具が培う柔軟な精神

想像力と教育: 認知的道具が培う柔軟な精神