マルクスガブリエルみたいな判断は無理だと思う(すんごく面白くて勉強なったけど)。科学や学問の限界を超えているから。入門書の知識だけど、ドュルーズは、カントの限界についての反省を少し推し進めていた(それが心底すごいと思ったけど、カントの中でぐちゃぐちゃやっているだけでしょという思いもある)。マルクスガブリエルも同じチャレンジをしているけれど、僕は、世界は存在しないというところが失敗していると思う(でもいくつかは成功している。進んでいることもありそう。ありそうっていうのは、僕はこの分野についてあまりに知らないから。何がどこまで明らかなのか、勉強しないとわからないけれど、あまりにも勉強不足で、これからもそれを補えることはないと思う。課題について、少しわかるので、長生きできれば少し分かって判断できるかもしれないけど、絶望的な感じ。でもそのことについて知りたいとも思わないのかもしれない。もっと大事な問題についてわからないということがわかっているので。それにもっと知るべきことがあるから。)。
マルクスガブリエルがそういえば、西郷文芸学とつながって、びっくりしたし、なんか嬉しかったです。たぶん、イーガンとも関連する話。
「ひとは、外と内との二者択一を脱して、境界に立つべきなのだ。批判とは、まさしく限界についての分析であり、限界についての反省なのだ。」ミシェル・フーコー

勉強不足だけど、マルクスガブリエルが失敗している部分はわかる。失敗している部分があったとしても、彼の本はすごくよかったです。

結局、彼はカントの言う現象(物)があると言っているにすぎないと思う(それに物自体が存在しないということ。物自体はあるとかないとか経験的に判断できない。世界は物自体である。)。その現象(物)には言語も含まれると言っているのが新しいのかな(ラカンを思い出すな)。別に新しくなくてもいい。そんなことどうでもいいか。

カントを超えてない、カントの中。

わかんねえことをわかるように言っているのが残念。
カントの中でおよいでいるだけ(マルクスガブリエルがこれだから、カント以降がすべてそうなのかもしれない)。

でも歴史を踏まえつつも一から考えようとしている(会議、懐疑の)姿勢が哲学者なんだと思う。それが素敵だと思う。

https://www.amazon.co.jp/なぜ世界は存在しないのか-講談社選書メチエ-マルクス・ガブリエル/dp/4062586703/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1526648595&sr=1-1&keywords=マルクスガブリエル