「できるだけ小空間に、できるだけ多くのパタンを圧縮することに目を向けることが肝要である。このパタンの圧縮のプロセスこそ、必要なパタンを組み込み、かつ経済的な建物を作る道と考えてよい。しかもこれが、パタン・ランゲージという言語を用いて、建物という詩をつくる唯一の方法なのである。」(『パタン・ランゲージ』xxvii)
パタン・ランゲージは、大きなパタンから小さなパタンへなど一連のつながり(シークエンス)として、ネットワーク構造として考える。
教育でも、一つの実践は一連のつながりとして捉えないと理解できないと思う。かなり前に、ゴリさん(岩瀬直樹さん)やKAIさん(甲斐崎博史さん)の教室を見ることができたのですが、例えばブッククラブ(やリテラチャーサークル)で、子どもたちが生き生きと話し合い、読みを深めあって、振り返りを書いている姿を見る。それに感動して、そのブッククラブを真似て見たら同じ結果になるかというとそうはならない。その関連として、作家の時間があったり、読書家の時間の一人読みの時間があったり、プロジェクトアドベンチャーの経験があったり、振り返りジャーナルの実践があったり、さらには他にも色々な手立て、また教師の哲学、あり方、子どもたちのそれまでの積み重ね、経験などとの関係の圧縮として、その時の子どもたちの姿があったのだろうと自分は考えています。