チーム学習1

協同学習とは「自分自身と他の学友たちの学びを最大にするために、小グループを使って一緒に勉強させる学習指導法のこと」である。これは、ジョンソン、ジョンソン、&ホルベックの定義。『先生のためにアイデアブック 協同学習の基本原則とテクニック』から

チーム学習とは、「cooperative learningの訳であり、チームで、相互に信頼関係を築きながら協力し合って学習していく方法です。学習内容や方法を選択し、一人ひとりが役割と責任を分担し、教え合い、サポートし合いながら学習に取り組みます。「何を」学ぶかというコンテンツ(内容)だけでなく、学習者同士が教え合ったり、「どのように」学ぶか、というプロセス(過程)に焦点を当てた学習方法です。その結果、個人で取り組む以上の成果や学びを得ることができます。」とある。岩瀬直樹さんの定義と説明。

チーム学習の具体的な方法は、

①目標(課題)の具体化・明確化
②チームの編成
③学習の評価基準、スケジュールの作成(教師と学習者とで相談しながら)
④チームごとの学習(調べる、ディスカッションする、まとめる)
⑤学習成果の発表、振り返り

具体例
①目標(課題)の具体化・明確化
最初に、江戸時代に活躍した5人、伊能忠敬杉田玄白歌川広重本居宣長近松門左衛門について、簡単に紹介する。そのあと、その5人について知りたいこと、疑問などをクラスで全員で出し合う。

②チームの編成
自分で調べてみたい人物を選択させ、その上でチームを編成する。目安は4人。コミュニケーションと取りやすいく、役割を分担しやすい人数だから。目標の提示。目標の修正。「チームで大切にすること」を話し合う〈チームの規範作り)

③学習の評価基準、スケジュールの作成(教師と学習者とで相談しながら)
評価基準とスケジュールを一緒につくる。

④チームごとの学習(調べる、ディスカッションする、まとめる)
パワーポイントや模造紙を使った発表や、歌や劇など。

⑤学習成果の発表、振り返り

他の応用事例 どの教科にも応用できる

「本の紹介文を書こう(国語)」
「読書サークルを開こう(国語」
「平和を実現するために何が必要か(社会)」
「水溶液の正体を探れ(理科)」など

『効果10倍の〈学び〉技法』から

今はバイトしている小学校の低学年は、
一年生と二年生でチームを組んで
ペットボトルで筏作りをしました(生活)。
全部見てませんが、楽しそうでした。最初と最後に関わりました。

チーム(筏)の名前を決められないチームがいて、
全然アイデアが出ないので、「タイタニック」とか船の名前あるよねとアドバイスしたら、他にもかわいい名前が4,5でたのに、沈んだ船だから、縁起が悪いとアドバイスしたのに、
チーム名がタイタニック号に決まってしまいました。それで筏の目標は沈まない「丈夫な筏」にしようということになって、完成をみたら丈夫そうだったのですが、7人くらいが同時に本番でのって、5分くらいで筏が分裂して壊れました。順番に乗ればいいのに。。。でも楽しそうだったね。創造と破壊。

『「協同」による総合学習の設計』を読みたいけど、絶版。国会図書館にはあるので、読みにいこうかと思います。
いわせん仕事の部屋から孫引き
P3

「教育の方法は、基本的には、生徒が市民として生きるという目標にそってデザインされるべきである。
学校学習を、大人として生きるための生活の準備だと理解させるのが教育なのではない。子ども達の将来の生き方に影響を与えるような、勝ちや知識や技能を育てようとするなら、学校は彼らの「今の」生き方に対しても深い意義と一貫性を持たせなくてはならない。

民主主義のもとでの市民は、自分たち自身を批判的に捉えることができるとともに、意見や考えを他者と自由に交換できなくてはいけない。」