学びの原則

『効果10倍の<教える>技術』吉田新一
『効果10倍の<学び>の技法』吉田新一郎 岩瀬直樹を再読。

アメリカの研究者らしいけど、実際誰が言ったのか、
わからないけど、押さえておきたいよく見る数字。学校の講義でも出てきた。なんでいつも明確に書いてないんだろう。でも、学びの効果を比較するには参考になる数字だと思います。

数字は記憶に残る割合を表しています。


聞いたことは、10%
見たことは、15%
聞いて見た事は、20%
話し合っときは、40%
体験したときは、80%
教えたときは、90%

やはり、、体験学習(ワークショップなど)、話し合いや教えあいなど相互作用のある学習をどれだけ授業に組み込めるかが、大切だと思います。


学びの原則(吉田新一郎氏が、認知心理学や脳の機能の解明でわかってきたことをまとめたもの) 
この学びの原則はたぶん正しいと思います。

①人は皆、常に学んでいる。ただし、各自の学びの動機や学び方、スピード、持っている能力が違うだけ
→マルチ能力を含めた多様な教え方が求められる

②安心して学べること(人は頭だけでなく、心や体を使って学ぶ)。さらに言えば、楽しい方がよく学べる
→人間関係を含めた、サポーティブな環境や雰囲気づくりの大切さ

③積極的に参加できること
→聞かせるだけでなく、生徒たち自身が主体的に動いたり、考えたり、体験することが大切(知識は伝えるものではなく、生徒たち自らがつくり出すもの。技能・態度も同じ。それには教師の刺激的な投げかけが効果的。

④意味のある内容/中身を扱うこと(身近に感じられること)
→人は白紙の状態から学ぶのではなく、それまでの体験や知識を踏まえて学ぶ

⑤選択できること
→与えられたものをこなすよりも、自分が選んだものの方がよく学べる(生徒たちは、何を、どう学び、どう評価するかの選択まで参加できるし、実際にそうしたときの方がよく学べる。換言すれば、生徒たちを信じて、学びの責任を与える。その際、高い期待を生徒たちに示し、容易にできる選択だけでなく、努力すればできるレベルのものも提示する)

⑥十分な時間があること
→たくさんのことを短期間でカバーするだけでは、よく学べない。身につくまで練習できることが大切。

⑦協力し合えること
→競争させたり、バラバラで学ばせるより、相互にやり取りした方がよく学べる(今日、何人かでできたことは、明日、一人でできる)

⑧振り返りとフィードバックがあること
→自分自身で頻繁に振り返り、かつ教師や他の生徒からフィードバックもあるとよく学べる

⑨互いに讃え合うこと、教える機会が提供されること
→よく学べたときは、祝う、ほめる。他の人に教えるチャンスが与えられること(その際マルチ能力のような多様な表現の仕方があるとよい)、よりよく学べるし、意欲がわく