読書 風雲児たち 幕末編 17

風雲児たち 幕末編 17 (SPコミックス)

風雲児たち 幕末編 17 (SPコミックス)

帯で現代マンガ図書館の館長が「読まねば損です。」と語っていますが、同感です。もの凄くいいマンガの一つだと思います。隠れた超名作だと思う。一年くらい前にこの作品に出会って、『風雲児たち1』から『風雲児たち幕末編16』まで一気に読んだのは、至福の時間でした。



17巻で一番印象に残った獄中の吉田松陰

「」…発話
『』…考えていること



「最悪だから立ち上がれないと言うのかね
最悪だから立ち上がるべきではないのかね」



『晋作ずっと前に君が
命を投げ出すとはどういう事でありますか
と聞いてことがあったね』
『あの時の答えが何とか少しずつ言葉になってきました
つまり自分が生き抜くことによって
世の中を少しでも前に進めていけると思ったら断じて生き抜くべきです』
「死に急いではならないっ」
『逆に自分が命を捨てる事で未来を大きく拓いていけると思えば
少しもためらう事なくこの身を投げ出せばいいのです』
「死を望んではならないし死を恐れる必要もない
生死に迷わされる事なくまっしぐらに進んで行くのです!!」
『生や死にとらわれるのは結局小さな事です……
我々はもっと大きな自分を目指し
人のために生きる事が出来るはずです!!』
「…これが私の回答です
高杉晋作君へ…」