リーディングワークショップ ブッククラブ 低学年

少女ポリアンナ

少女ポリアンナ

小学生のために2冊本を選んでくださいと言われたら、
この本はその2冊に入ります。すべての明るい面を見ようと思わせてくれる本。もう一つの本は世界名作の森、辻訳の「ああ無常」。小学校の学級担任になる前からRWを学び、それらの本でブッククラブをすることを思い描いてきた。「ああ無情」は一昨年のクラス(はじめてのクラス担任したクラス)で実現しました。「少女ポリアンナ」も実現できた。嬉しいなあと思う。本が完全に突き抜けているので、子どもたちの反応はとても活き活きしていると思う。内容は死ぬまで心の財産となる名作だと思います。RWという方法や理念や自分との出会いがなければ、その子たちは、この本を読まなかったかもしれないと考える(これから先も)といいことをしたと思う。自分がこの本を読んだのは大人になってからです。


あまりにも薄い内容だと話し合いにならないというのを感じます。本への反応がまだまだというのもある(一読薄く感じても優れた読み手はいくらでも豊かに本に反応できると思う。)優れた本は読み手がまだまだでも豊かな反応を引き出してくれるものだと思う。


本当に子どもたちは愚直にオープンクエスチョンを使ってくれて面白い。用意した例の1−10まで順番に聞くし、「他には」「他には」って質問されているほうは苦笑していました。


このチームは読書が自立している子たちなので、優れた本をどんどん読んでいってほしいと思います。「ああ無情」もすすめてみようと思う。道徳で「ああ無情」の世界名作劇場を使ってモラルジレンマの授業をしたので、話に敷居が低くなっていると思う。2年生には難しすぎるかもしれないけれど…。分からないところがあってもいいんです。また何年かして読めば。