今年度①

失業しそう(退職したので失業中か)。でもあきらめないでアクションを起こしたほうがいいと、同僚の先生がアドバイスしてくれた。


自分の学校の社長には、
頼みづらい。
一斉授業をするように(これはワークショップ型の授業や学び合いの授業など、子どもが多く関わり合うような活動中心の授業をやめて全部一斉授業をしてほしいということを意味しています。)と何回も言われていたのですが、結局いつも適当にかわして、一年間ずっとワークショップ型の授業と学び合いの授業を中心に授業作りをしてきました。この時点アウトという感じですが、それをひっくり返すような結果、信頼を勝ち取れなかったんだと思います。とっても悔しい。結局人事の話を聴いて自分は評価されなかったんだということが分かりました。自分の学校に置きたくない人の面倒など見てくれないだろう。二重に頼みづらい。


でも効果があると確信をもっていたことをやりきって本当によかった(実践できたからこそ見えてくることがある。それがでかい。間違いなく子どもたちの力になれたと思う。)。この点はとってもさわやかな気持ちです。いつ死んでしまうか分からないし、教え子たちとのその場の関係は一回限りで永遠に繰り返されることはないので、やめないでやりきってよかった。よい手ごたえがありました。いい経験をさせてもらった。PA、予習先行の学び合い(習熟度別だとできなかったかもしれない。)、ミニテストの活用、ライティングワークショップ、リーディングワークショップ、振り返りジャーナル(様々な場面で考えやってみる、やってみて考えるということをかなり充実してやれたと思う)、ホワイトボードミーティングなど。ただそれぞれ改善できる余地がたくさんある。あらすじリレーはブッククラブ最初の段階で教えるべきでした。計画が足りない(もともとやる予定ではなかったのもあったけれど…)。WWは保護者の方からファンレターの応援でさらに関わってもらうことができたら、さらに子どもたちの書くことへの意欲、書く力を引き出せたと思う。


社長から「発達段階、もっというと個々の児童の違いを理解して」というお話がありました(自分としても児童理解に課題がたくさんあると思っています)。そこからなぜ全部一斉授業をという方法が出てくるのだろう。ひとり一人の違い、ニーズに対応するためにワークショップ型の授業などで、個々にあった課題設定や子どもたち同士の関わりが活発に起きるようにしているのに…。自分がやっていたことは確実に結果に結びついた自信があります。


数字としての結果はある程度だせたと思う。
業者の算数のテストは、最低の平均点が92点。
東京都のテストでは、受験者28人中12人が満点でした。
残りのほとんどの子が1,2問間違いだった。テープ図の問題は全員できていた。


ライティングワークショップもリーディングワークショップもよかったと思います。2年生で「大どろぼうホッツェンプロッツ」や「こぎつねヘレンが残したもの」などのレベルの本が楽しめるだけの読書力があれば十分だと思う。アニマシオンの黒木さんがこのレベルの本は読めてほしいと本にあったオバケちゃんシリーズレベルの本は全員最後まで読めた(選書に失敗した本が苦手な子たちのチームには、一番簡単なオバケちゃんシリーズをすすめました。)。最終的には海賊ポケットくらいのお話は全員最後まで読んで楽しめるレベルまでいったと思います。本の違いはあるけれど数値だと、読んだページ数とか冊数が数値目標になるのかな。確実に読書量は増えたし、読む力に繋がっていたと思う。読書ノートのパフォーマンスも最終的には2年生にしてはそこそこのレベルまでいったんじゃないかと思います。


でも至らない点がいっぱいあったことは分かっています。自分にさらに力があればもっと上手くできたと思うところがたくさんある。もっと子どもたちの力を引き出すことができたと思う。とりあえずこれからどう転んでも(仕事がなくなれば、その時にしかできない勉強をするチャンス。)、やれることをやろう。


子どもたちの成長を第一に考えて精一杯努力した一年だったと思う。その点はよかったです。その時点でやれることはやりきった感がある。たくさんの課題が明確になり、これからだと思う。


管理職には2年連続で頑固だと言われました。管理職の評価が悪いのは痛い。でも保護者の方、子どもたち、自分の評価もある。保護者の方や子どもたちのお手紙は嬉しかったです。自分は確実に前に進んでいます。


最後は図工も学び合いだった。お手本を見せるなどインストラクションして課題を出したら学び合い。そのステップを班の全員ができたら、黒板の班の番号に丸をして報告させました。スモールステップで一つのステップが全員できたら次のステップに進む。こういうことを、上手にできたとか振り返りに書いて週案と一緒に付けて報告していたので、それもよくなかったのかもしれないです。何よりも力不足か。もっと子どもたちがよく変容した姿をイメージできる。そこまでもっていけなかった力不足。アセスメント。ゴールへと前に進むこと。