愛する人生の先輩の宣言
僕にとっては大学の先生でもあった人の宣言

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The Manifesto of the Party of Critter(小動物党宣言 改訂二版)

恐竜の時代の終わりに、小さなほ乳類がでてきた。
このほ乳類は、結局氷河期も生き残った。

別に、恐竜に勝とうと思ったわけでもなく、
ただただ、エサを探しては食べていただけだった。

今もそうかも。

スカンク(skunk)
 スカンク・ワークスってご存じですか。Appleとか、Googleとかの、巨大企業のなかで、自分たちでこっそりやってる小さなプロジェクト。
 CEOとか、社長とかに報告・連絡・相談など一切なし。

 その自分勝手なプロジェクトが、例えば、携帯できる音楽プレイヤーを作ろうとか、新しい電話のアイデアがないか、とかいう大きな目標がでたときに、
 わらわらと、「そういえば、私、5年間、こんなこと、こっそり、社のお金で研究してきました」と、集いあうわけです。

 それが、AppleGoogleの発展の秘密です。

 自分の好き勝手やってるんだから、創造力働きますよね。

 命令でやってるのではないから。

今はやりの「選択と集中」とは、実は、正反対なんですね。
「ランダムと分散」です。「乱雑とムダ」です。

リス(squirrel
 リスは、微生物をのぞいて、すべての動物のなかで、移動空間が最も狭いといわれています。
 つまり、一本の木の周囲2mぐらいで、生まれ育ち生活をします。

 今、大事なのは、地方、地域、町内会だと思うんです。

そこを丹念に回れば、私たちが、手を貸す(手を差し伸べるなんて、傲慢!)課題、協働せんとあかん課題が、手に取るように分かるし、交渉すべき相手もわかる。

 大事なのは、交渉によって、対決するのではなく、交渉のプロセスを通じて、「巻き込む」ことだと思います。

そして、モグラ(mole)
 それは、日陰に、まがりくねったネットワークの道を作ります。

時代遅れの、巨大恐竜が、最後のあがきで、一瞬 、君臨する数年の間。
困っている人が、世の中には急増すると思います。

でも、この10数年の、NPOやケアなどの分野で、
困っている人の周りの、一人ひとりがすごく力をつけてきたと思うんです。

それは、糾弾して満足する、いわゆる「運動家」「活動家」ではなく、
「支援者」「伴走者」だと思います。

その人たちが、もっと、交渉力や問題解決能力、そして、つながる力をつけたら、
とってもいい時代が来るような気がしてなりません。

あちらとこちらを、むすぶ「もぐら道」を作りましょう。
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