- 作者: 大貫健一郎,渡辺考
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/10
- メディア: 単行本
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最近戦争経験者が死期を悟り、ようやく口を開き始めた理由、頑なに語らなかった理由がよくわかる書。読んでいて感じたのは、軍隊の陰湿ないじめや理不尽さが、今の日本のブラック企業にも通じるものがあるということ。私が勤めていた会社で上司が過労死し、葬儀で常務がニヤけていたのを思い出す。皺寄せを受ける者達に対する、狂気とも言える冷たさ、無関心さ。
大貫氏が終戦直後、見栄を捨て、最底辺の仕事につき何をやってでも生きていこうとするたくましさには感動した。長女の大貫妙子さんは終戦時に父の人生は終わり、後は余生だったと言っていますが、あの終戦直後のタフさが最も尊いものに思えた。これが生きるということなのだと思う。
============================================== アマゾンレビュー
戦争を経験したことがない人が
戦争のお話しているのを安易に信じるのは危ないだろうと思った。まだ学びたい。