「学問は綱渡りや皿回しとは違う。芸を覚えるのは末のことである。人間が出来るのが目的である。大小の区別のつく、軽重の等差を知る。好悪の判然する、善悪の分界を呑み込んだ、賢愚、真偽、正邪の批判を謬まらざる大丈夫が出来上がるのが目的である。」夏目漱石


本当に大事な言葉だと思う。
大学で学ぶという特権的に恵まれているところまで教育を受けて、
こういう力がつかなければ、何のための教育なんだってということを思います。
目指すところは資格がとれたとか、就職できたとか、そんなレベルではないと教育基本法の目的を考えてもそう思う。どの学部を出たとしてもそこでの学問から、人間は社会的な生き物だから、夏目漱石が言うような大丈夫の力が育っていていることが目指すべきところだと思う。そのゴールから考えて、それは教育基本法の目的ともぴったり重なっていて、どう小学校や中学校の授業や教育があるのかという話になる。その時に読書ってもっと大事にされていいと思うし、PYPなどのバカロレアのような本物の探究学習が求められてくると思う。知識って結局自分の思いや願いの延長で使ってかないと本物にならないと思います。自分の問いを自分の疑問を大事に大事にして、その真剣の探究をするっていう経験が欠かせないようにゴールから思います。