珈琲はゆっくり淹れたほうが美味しくできる。


昨日は佐藤優の『読書の技法』を読了。
読書についてより認識が明確になりました。
やはり、一生のうちに熟読できる本は少ないです。


佐藤さんみたいに上手ではないけれど、僕も速読で熟読するべき本を見分けるようにしています。
今研究しているリーディング・ワークショップの分野の英語文献が家にたぶん50冊くらいあって、すべて佐藤さんが言う超速読レベルでざあっとは最後まで読んで(この時点で辞書引きながら通読する価値がある本なのか見極める)、そのうち辞書を引きながら通読しているのが15冊くらいだと思う。それで何度も読んでいるのは4、5冊くらい。でもたまに参考にするカタログ的な本もあるか。


でも何度も読みたい人や本はけっこうあるかもしれない。時間がないだけかも。ぱっと思いつくだけでもアトウェル、ジバーソン、ピネル、クリストバニ、リチャードアーリントン、ステファニーハーヴェイ、ルーシーカルキンズとか。他の著者の本も読んでいるから通読はもっとしているかもしれない。ここで挙げた人たちはこの分野の基本的な本を書いている人たち。同じ分野で重なるところはあるけれど、それぞれ価値のあるいい本を書いていると思う。


全部熟読はできないし、しても無駄が多い。


最初の基本書を熟読したことを土台に他のリーディング・ワークショップの本がはやく読めるようになってきたことは間違いないです。認知心理学のモデルや佐藤優さんが言われていることは真実だと思います。速読の土台は基本文献の熟読にある。基本の理解、語彙力が速読を支える土台です。



児童書もそろそろ広げるよりは、精選することに力を入れたいと思ったけれど、まだまだインプットが足りないか。両方やらなきゃ。速読も熟読も。児童書の物語は最初の30ページくらいでフックされないものは、もう潔く諦めたほうがいいかな。