読書 『弟の戦争』

昨日はだいぶゆっくり休んだ。
体調もよくなりつつある。

弟の戦争

弟の戦争

昨晩は『弟の戦争』を再読した。
フィギスみたいな良心だったり、想像力だったり、
そういうものがよりあったのが十代の頃だったり、
大学生の頃のだったりだと思う。
そういう感性が鈍くなっている。


自分の感受性くらい自分で守れという詩を思い出す。


湾岸戦争をテレビで見ているイギリスの家庭を描きながら、
この世界の半分が狂っていると精神科医に語らせるウェストール。
あの後のイラク戦争についても考える。



イラクの少年兵もその両親も僕たちと同じ普通の人。
多国籍軍が善で、フセインイラクの人たちが悪であると、
描きがちだけど、現実はそんなものではない。
ウェストールは湾岸戦争の後にこの作品を一気に書き上げたという。
それから同じ戦争という悲劇を人類は繰り返している。