ベートーベン

Tさん

ブリュッヘンの、ベートーベン交響曲
このCDには、「英雄」「運命」「第九」がありますが、
ベートーベンが目指したのは、
壮大、感動とかとは、ほど遠い、
「自由」だったんだなぁということが分かりますね。
ベートーベンの時代のテンポ指定で、ベートーベンの時代の楽器や奏法に忠実なアプローチです。
19世紀から20世紀前半にかけて、
丁度、帝国主義の時代、ファシズムの時代。
各国は、オーケストラを、国家の威信をかけて、重厚長大なものとしていきました。
国民に感動を与え、国威を示すためです。
戦争が終わっても、そういうオーケストラ演奏が残りました。
しかし、70年代から、それはベートーベンではなく、ブラームスではなく、ファシズムなんじゃないか、という反省が起り、クラシック界は、どんどん変化していきました。
残念ながら、日本では、感動、壮大という、ファシズムの時代のオーケストラが通用してしまってます。
このブリュッヘンのベートーベンを、一度、お聴きください。アーノンクールでもいいですよ。
クラウディオ・アバドでも。
ベートーベンは、感動的ではなく、解放的なんだなぁと、つくずく思いますね。

アバドはよかった。他の指揮者も聴いてみたい。
アーノンクールブリュッヘンもまだ聴いたことない。
昔の巨匠の演奏が好きだったけれど、70年代以降の演奏もとても好きになれそう。探究したい。