メモ コーラン

コーランには本当は何が書かれていたか? (文春e-book)

コーランには本当は何が書かれていたか? (文春e-book)

ビン・ラディンは、自分が異端者と見なしたすべての者に宣戦布告するときにコーランを使った。コーランを読むにしても、きちんとした読み方とずさんな読み方がある。たいていの場合、人々はそれを選択的に読む。言葉を文脈からはずして読む。『人々はコーランを、何であれ自分が主張したいことのために利用しているだけなんですよ』『まず自分の考えがあって、次にコーランを開いて、自分が聞きたい言葉だと思えるような箇所を探し出すんです』。コーランはよき生活のための買い物リストではない。敬虔なイスラム教徒や熱心な生徒たちは、このテキストの全貌を知るために、一歩下がって眺め渡す必要がある。注意深く読めば、その全体を支配するメッセージや互いに関連し合うテーマを見逃すことはないだろう」(『コーランには本当は何が書かれていたか?』カーラ・パワー著、要旨)
「テキストを理解するためには文脈を理解しておく必要がある。コーランが定める規則を理解するためには、それが啓示された時代のアラブ社会を理解していなければならない。『だから、預言者ムハンマドの時代の習慣や伝統を知らなければ、コーランを理解することはできないのです』」(同)