作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

3Dプリンター ダヴィンチ Jr. 1.0(造形サイズ15×15×15cm)

3Dプリンター ダヴィンチ Jr. 1.0(造形サイズ15×15×15cm)

とても刺激的ないい本でした。
ビール飲みながら振り返り。

3dプリンターって普及版も出ていて盛り上がっているんですね。知らなかった。

・素材(学習材/教材)が最先端で面白い。大人の自分がわくわくしてしまう。いくつかの本は、本屋で吟味して手に入れたいし、実際に自分も物作りにチャレンジしたい。ガンダムアムロ・レイに憧れていたので、こういうの好きなのです。3dプリンターを扱った授業など。素材が新しい。
・プログラミングの教育的価値について気づけた。プログラミングから物作りへのパフォーマンス課題から得られるものは大きいと思う。
・予想通り、デューイの延長にある本だった。レゴの生みの親が提唱する構築主義にについて知れた。でもこの考え方の根本はヘルバルトの類化論と同じだと思う。それに創価を加えたもの。牧口と考え方がよく重なる。素材はとても新しい。でも考え方は予想通り、新しくはなかったです。ワープロの出現などもふくめてコンピューターの存在、創造は大きいです。考え方というよりもテクノロジー、素材として新しいです。
・ルーブリックやメタアクティビティを批判している点(アトウェルなどと似ている)。ただメタアクティビティを扱うPAなどに対する理解が薄そう(わずかしかこのメタアクティビティについて語られていない。結局、PAを浅い理解でやっている人が陥りがちな落とし穴を指摘しているだけかもしれない。要するにコンテキスト、文脈からアクティビティは外れているということ。それはGWTも同じ。ただこれは普段の学習と地続きになっているのであり、普段の学習や生活でもアクティビティの地続きとして体験学習サイクルを回し続けて試行錯誤し続ける。ただアクティビティどまりでよしとは、こういう手法を扱う人はしていない。この著者たちととても近いと思う。
・この著者は振り返りよりも試行錯誤に時間をさくを優先させる。一理あるかもしれない。
・物作り教育は作文教育と凄く似ている。
・新しい素材がもたらす新しい意義がある。それが新しい。考え方は新しくないと思う。メイキング、ティンカリング、エンジニアリング。どれも意味するところは何も新しくない。例えば経験から原則を抽出することを意味するというエンジニアリングが教育で大事だと認識されていたのは、今にはじまったことではなくて、最近学び直した、牧口常三郎もデュルケムも指摘しているところです。100年前くらいの話。ただ僕は考え方の新しさって、あまり重視してないです。それよりも、どのような価値があるかだと思う。新しい事好きですけど。