権力が最も恐れているのは、集団の力、集団の暴力です。権力は集団の力を個性化という技術で中和しようとします。この技術はすでに十七世紀、学校における階層化を通じて用いられています。−狂気、権力の一問題−
フーコーの言葉。工夫しないで個別化をただ無闇にやると格差を大きく広げてしまうのかもしれない(個別化が格差を広げるという話を読んだことがある)。
でも個別化が子どもたちをより豊かに賢明している面もある。やり方次第で個別化にはとても可能性があると僕は思う。自分は、中3くらい読書をし始めて十代の頃から、学校に押し込められて、一斉に愚かにされているかもしれないという感覚がずっとあります。網羅的詰め込み教育に関しては特にそう感じます。網羅的詰め込み教育に時間を奪われて成長する機会を奪われているという感覚。
個性化に限らないけれど、本当に一人一人が賢明になっていく時に、異体同心という言葉みたいに、バラバラでも心が同じになれるかもしれないと思う。それは暴力による革命ではない。