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帰納的な指導について
・d=0.33 ハッティの研究では、基準値(d=0.40)を下回っている。
・面白いのは、理科の授業で、帰納的な指導(実験などのデータから一般化す)と演繹的な指導(先に結論を教えて、それを実験で確かめるような授業)を比べると効果に違いはないらしい。

・ハッティはばらつきについても言及してる。個々の研究にはばらつきがある。ここは予想通りというか当たり前か(でもそのことについて言及してくれているのが嬉しい情報)。Klauer&Phye(2008)によると、Klauerの開発した帰納的推論プログラムに関する74の実験で、全体的な効果量が(d=0.59)と高かった。帰納法のような考え方を身につける学習には効果がある。おそらく、やり方と文脈次第でもっと効果的にできると思う(でもKlauerの開発した帰納的推論プログラムがどんなものなのか知らない。ちょっと興味あり。)。

・多分帰納的な指導だけで、やり方次第でこれだけ効果があるとされているのだから、類推的な指導はもっと効果的なはず。

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