エンゲストロームの方向づけベースの話が見事にアトウェルのジャンル学習の実践と重なって驚く。
「人が、自分なりに物事を理解したり、その物事を評価したり、その物事に関連する課題を解決したりするときに用いるモデルを方向づけのベース(orientation basis)という。」(『変革を生む研究のデザイン』p76)
「講師は、生徒を探検家にしてやらなければならない。方向づけベースは、生徒を探検家にする上ですぐれたツールである。」(『変革を生む研究のデザイン』p97)
「方向づけベースは、コースの始まりに、既製品として生徒に提示すべきものではない。方向づけのベースを発見し形づくること自体が教授的課題であり、教授を継続していく上で非常に重要なものとなる。」(『変革を生む研究のデザイン』p97)
「方向づけベースの手助けがあれば、統制は、生徒自身の統制と自己モニタリングへと発展することができる」(『変革を生む研究のデザイン』p100)
アトウェルの教室では、生徒は、ジャンル学習で方向づけベースに表したことから、書くことを計画し、実際に自己モニタリングしながら書いて、自己評価し、その方向づけベースを内化していく。
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