メモ

遊戯が本当に遊戯であるならば、絶対にモラルを諭すことがないということです。遊戯はその本質においてモラルをもちません。言い換えれば、それはモラルの全カテゴリーの外にあるのです。
劇という遊戯がおこなわれている間、あなたは倫理の必要性がある全体の外にいるのです。まさにそこにこそ芸術鑑賞における自由の体験があるのです。そして芸術とは遊戯の最高の様式だと、わたしは理解しています。
(ミヒャエル=エンデ『永遠に幼きものについて』)