初めての落合さんの本。話を聞いていても、読んでいても、引っかかりがあるけれど、読んでよかったです。久しぶりに限界費用という概念をみました。電子書籍の出版を思い出して、これは時間はかかるけれど限界費用ゼロです。とにかく色々な技術の進化で、何かを生産する時のコストが下がっています。それで、もっとコストを少なくしていけるだろうということです。技術革新を阻害するようなことはやめようとも落合さんは主張しています。

最先端の重要な話題について軽く読めて得るものが多かったです。

小学校の五年性の教材で想像力のスイッチを入れようという説明文があるのですが、それとも重なるのですが、常識的って考えられることが、違った視点から考えると結構違って理解できることに気づかされた。高齢者の方を少子化の中、若者たちが支えていく大変だみたいな話があるけれど、必ずしもそんな単純ではない。僕の父はもう七十歳を超えていますが、建築物の評価の仕事を続けているし、これまで定年で仕事も引退と考えられていた年齢で働き続ける方は、これから多くいると思います。

あと社会保障費も二千年代はかなり急激に上がったようですが、二千十年代は、上がり幅がゆるかになっているのが現状のようです。これも財政と絡めて、壊滅的なイメージで語られることがあるような気がするけれど、数字をみる限りそうでもない。

そんな中で、テクノロジーとポリティクスを合わせてポリテックという言葉をキーワードに、落合さんが提案している本でもあります。よかったので、他の本も読んでみたいと思いました。

https://www.amazon.co.jp/日本進化論-SB新書-落合-陽一/dp/4797399864/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1547349556&sr=8-1&keywords=日本進化論