統計学は、最初はデータをとっているだけだったけど、途中から人間の新しい思考法の発明となり進化していった。
天気予報は、「明日は、雨が降るでしょう。」というような言い方だった。これはかなり外れることがある。新しい統計学の登場により、自分が今見たり聞いたりしている、「明日は雨の確率が30%」というような言い方や書き方になった。この進化は決定的で、「雨の確率が30%」というのは当たるとか外れるとかはない。これまでのデータから今の状況なら明日は30%雨が降るだろうという確率なわけです。予測の精度が高くなっている。
ここでも夏目漱石の言葉を思い出します。これは人格の問題です。
「学問は綱渡りや皿回しとは違う。芸を覚えるのは末のことである。人間が出来るのが目的である。大小の区別のつく、軽重の等差を知る。好悪の判然する、善悪の分界を呑み込んだ、賢愚、真偽、正邪の批判を謬まらざる大丈夫が出来上がるのが目的である。」夏目漱石
教育の目的は全ての人の幸福や教育基本法にあるように人格の完成にあります。苫野一徳さんの自由と一般福祉の原理だけでは不十分だと思います。
「第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」