ロシアの物理学者との関わりについて証言です。ここから読み取れることは、池田先生は、ブッダが経験を超えた問題について対して無記と答えた立場、またカント哲学の立場にもあることがわかる。すごく相手に合わせて、価値的に柔軟にコミュニケーションをしている。 https://www.soka.ac.jp/files/ja/20170519_155040.pdf == https://www.soka.ac.jp/files/ja/20170519_155040.pdf この手記はやばい。先生の一貫したスタンスがよくわかります。 物理学者のログノフとの対話は、現代のブッダでありソクラテスであると思います。 先生とログノフとの対話は、ブッダが死んだらどうなるのだと聞かれて、無記(答えるに値しない、答えはない、わからないというような意味だったと思います)と答えたことに通じます。生あるものが誰も経験したことのないものを、あるのかないのか悩んで命を無駄に使うよりも、もっと価値的に、よりよく生きれるように自分の命を生きた方がいいということ。で、先生はどちらでものいいのですと答えた。面白い答えだなあといまも思います。 宗教は人がよりよく生きるために、幸せになるために使うものだと思う。使われてはいけないし、宗教を価値的に利用できる知性が大切だと思います。 ==