『子どもの可能性を伸ばす言葉、つみとる言葉』岸英光

『子どもの可能性を伸ばす言葉、つみとる言葉』岸英光
事例が多くて、いい本でした。図書館に帰すまえにメモ。
たしかコーチングは、相手の中に答えがあるという認識から出発する。だから問いかける言葉がけをするのだと思います。

1、子どもの話をじゅうぶんに聴く

2、思い込みの枠の外に出る
 ・自分の持っている価値観の枠組みが、子どもにどういう影響を与えるか。

3、子どもを否定しない、評価しない、比較しない

 ・子どもの結果を、ただそのまま受け止め、ほめるのではなく、認め  る。
 ・子どもの個性、子どもの存在そのものを認める。

4、オープンな問いかけをする。
 ・答えはひとつではない。
 ・○だけど、××する、というように、心の中には正反対の気持ちが  でてくることがある。
 ・「どうしたの?」「ほかにない?」「それだけ?」「それで全部かな?」「じゃあ、どうする?」
 
5、子どもを混乱させるダブルバインドメッセージ
 ・例えば、質問されたらから答えたのに、答えたら怒られた。これが  ダブルバインド
 ・親は自分の言葉と、態度や行動を一致させるように心がける必要が  あります。

6、「私メッセージ」を伝える
 ①自分がこうしたいと考えていることを伝える(背景・意図)
 ②現実に起こったことを、起こったこととして具体的に伝える(事実)
 ③今起きている現実で、自分に起きている影響を具体的に話す(影響)
 ④自分の心がどうなっているか。悲しい、寂しいといった気持ちだけ伝える(気持ち)
 ・「○○だからいい子」はYouメッセージ
 
7、親の役割を引き受ける
 ・著者の他の本でもありましたが、役割を演じるのって大事。

8、怒る前に、一呼吸

9、現実に「ある」ことと、「ない」ことを分ける
推測でしかないのに、決め付けられることを何回か経験しましたが、かなり酷い気持ちになりました。今は、気になりませんが、子どもにはしたくないですね。

10、完璧な親になろうとしない
 ・「普通は」とか「もう何歳だから」というのは思い込み

「言い方よりもあり方」
たしかに、心の姿が一番伝わる。

事例(基本よい言葉がけだけメモ)
1、なかなか宿題をやらない
「宿題はどのくらいあるの?どれから始めたらいいかな?」

2、決めたルールを守らない
「お皿がそのままよ。今日はどうしたの」

3、急に「帰りたい」とぐずりだした
「どうしたの?」

4、花瓶を割ってしまった
「大丈夫?」「どうしたの?」

5、すぐかんしゃくをおこす
「ずいぶんイライラしているのね」
子どもの混乱をまずきちんと受け取る。そして少し落ち着いたら、「どうしたの?」と問いかけてみる

6、子どもがうそをついている?
連絡のプリントをなくしたのに、もらってこなかったと言い張る子。
「先生に言って、プリントをもらってきましょうね。」
子どもの話を聴き切る。受け取ってもらえた子は、正直な気持ちを少しずつ伝えらるようになる。

7、友だちに怪我をさせた
○「たく君は、どうして怪我しちゃったのかな?」
×「まさかあなたはそんなことしないわよね」たしかにこんなこと言われたら、きつい。本当のことをいえなくなってしまう。

8、学校でいしめに遭っている
「学校で困っていることはないか」「どんなことでも相談にのるからな」

9、電車の中で騒ぐ
「楽しいね。でも、電車の中では静かにしましょうね。」

10、試験でいい結果をだしてほしい
○「今日は楽しんでね」「しっかりね!」
×「こんなに応援してるんだから絶対勝ってね!」こんなふうに言われたら、きついですね。
×「優勝したら、なんでも欲しいもの買ってあげる」


11、絵が下手と先生にいわれて
「わたしは、ミキの絵とっても素敵だと思うわ。また描いてみせてね」

12、プロサッカー選手になりたい。親の眼からみて無理そう。
○「太郎は本当にサッカーが好きなんだね」「プロにはどうやったらなれるかな?」
このパターン、否定されると辛いですよね。忘れらないです。好きなことは否定しないほうがいいですね。

13、不登校
「学校へ行きたい?」

14、ゲームで夜更かしする
「リョウが眠たくならないか、心配なの」「ゲームの時間は毎日30分って決められないかしら?」